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片頭痛ってなに?
日常生活に支障をきたす頭痛を繰り返す脳神経疾患で、有病率は8.4%と高いようです。
さらに、片頭痛患者の 69.4% が頭痛で医療機関に行っていないことがわかっています。
56.9% は市販薬を使用して症状を抑えているようです。
それとは逆に74.2% が片頭痛が原因で日常生活になんらかの支障があるようです。
1997年のデータですので今は少し違った数値かもしれませんが統計学上はこうなっているみたいです。
参考文献:Prevalence of migraine in Japan : a nationwide survey.
片頭痛の特徴
- 片側性、拍動性(心臓のドクンドクンに合わせて痛む)の頭痛
ただ、半数以上が両側での頭痛を経験しているため、片側性は絶対条件ではない。
ちなみに拍動性も絶対条件ではない。
(両側や非拍動性の頭痛も片頭痛の場合がある)
- 「前兆のある片頭痛」と「前兆のない片頭痛」に大きく分けられる
前兆として閃輝暗点(視界がキラキラした光に覆われる)。
感覚異常(ぴりぴり、しびれ、感覚が鈍くなる)、めまい、耳鳴り、難聴、回転性めまい(ぐるぐる回るめまい)などがある。
- 日常的な動作で頭痛がひどくなる
例:階段の昇り降りや歩行
- 「悪心(きもちわるさ)や嘔吐もしくはその両方」、「光過敏と音過敏」の少なくともどちらか1つを満たす
光過敏とは頭痛が起きた時に暗いところを好むこと。
音過敏とは人の声やテレビ・ラジオの音が不快に感じること。
という特徴が挙げられます。
片頭痛持ちの人は経験あるかもしれませんね。
片頭痛の起こるメカニズム
実はいまだにしっかりと解明されていません。
いろんな説が多すぎて説明が難しいので詳しく知りたい方は
『頭痛診療ガイドライン2021』 93ページ
CQⅡ-1-3 片頭痛の病態、メカニズムはどのように考えられているか
を参考にしてみてください!
片頭痛と原因と予防法
メカニズムが分かっていないということは原因もわかってないです。
統計的には
- 環境の変化
- 睡眠の不足
- ストレス
- 疲れ
- 食事の偏食
などが挙げられます。
とにかく、
「ストレスを少なく、規則正しい生活をしましょう」
というのが一番いい予防法ではあります。
片頭痛だけでなく他の疾患も同じく大事なことですね。
片頭痛が長引く原因
- 慢性片頭痛(chrinic migraine :CM)
- 薬剤の使用過多による頭痛(medication-overuse headache :MOH)
この2つのいずれか、もしくは両方が原因となっているケースが考えられます。
慢性片頭痛(chrinic migraine :CM)
慢性片頭痛についてのメカニズムも未だ解明されていません。
ストレスや社会的環境を除いて原因として考えられているものがあります。
- 下降性疼痛抑制系の作用の減弱
- 中枢性感作による過敏性獲得
が主な原因と考えられています。
簡単に言えば
- 痛みを抑える作用が弱くなっている
- 脳が痛みを感じやすくなっている
ということです。
薬剤の使用過多による頭痛(medication-overuse headache :MOH)
こちらもまだ原因解明はされていません。
鎮痛薬(市販薬含む)を飲みすぎることで、
もともとあった頭痛が悪化、もしくは新たな頭痛が生まれます。
過度な鎮痛薬の使用は控えるべきです。
片頭痛になったら
痛みがひどいようなら必ず病院に行きましょう。
さらに、続くようであっても一度病院に行くことをお勧めします。
一般的な対処法は
お薬があれば、用法用量を守り飲みましょう。
電気を消し、カーテンを閉めて横になりましょう。
無音環境であれば尚いいです。
まずはここから試してみてください。
片頭痛に鍼治療は効くのか
効果が期待できます。
非薬物療法(くすりを使わない)という点で、薬物の使用過多による頭痛(MOH)も抑えられます。
さらに、慢性的な片頭痛(CM)では下降性疼痛抑制機能の減弱が原因の一つだと話しました。
鍼治療には下降性疼痛調節機構があることがわかっています。
その機構を使って体を調節することで、片頭痛の予防・改善の効果が期待できます。
毎月、片頭痛に悩んでいる方は鍼灸治療も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
当院の片頭痛の鍼治療
どこに鍼を刺すのかは人によって変わりますのでここに刺しますとは言えません。
片頭痛に関わる領域に鍼を刺していきます。
頭の横側や頭痛に関わりのある神経の通り道、自律神経を整えるために手足、首、背中に刺す場合もあります。
一人ひとり、聞き取りや検査をしっかりと行ったうえで鍼治療をします。
気になることは何でも聞いてください。
きっと力になります。
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