今年も寒くなってきましたね。
乾燥する時期がやってまいりました。
加湿、加温、水分補給していますか?
冬になると汗をかかないからと水分補給をあまりしない方が多い印象です。
断言します。水分取りましょう!
気温と湿度の関係性
気温が低くなると、空気中にある水分は減少します。
これは空気中に含まれる水分量が温度によって変化する為です。
気温が高ければ高いほど、空気中の水分は多くなり、低ければ低いほど、空気中の水分は減ります。
例えば
気温37℃、1気圧での湿度100%の水分量は約44㎎/L
気温10℃、1気圧での湿度100%の水分量は約9.4㎎/L
温度が変われば、たとえ湿度計が指す数値が100%でも空気中の水分量はここまで変化します。
寒い部屋で湿度計が60%でも空気は乾燥していると思った方が良いでしょう。
呼吸と湿度の関係性
呼吸をするときに人間は吸い込む空気を加湿・加温しているって知っていましたか?
考えてみると冷たく乾燥した空気を肺に送ればカピカピに乾いてしまいますからね。
さて、皆さんは一日に何回呼吸するでしょうか。
大体成人で1分間に12~20回が平均とされています。
間を取って16回だと考えると24時間でおよそ23,000回呼吸をしていることとなります。
もちろん運動時や安静時で呼吸回数が変わるので変動はしますが…
肺に入れる空気は約44㎎/Lに加湿しなければなりません。
仮に気温10℃、湿度60%で考えてみましょう。
空気には約5.6㎎/Lの水分量しかありません。
44㎎/L-5.6㎎/Lでその差38.4㎎/L
1回で呼吸する量が500mlだとしたとき、1日に換算すると大体11,500L換気していることとなります。
その量の空気を加湿するとなると、相当な水分が失われるように感じますよね。
安心して下さい。ちゃんと再吸収します。
しかし、加湿した分すべて再吸収できるかというとそうではないのです。
再吸収される水分量は約10㎎/Lです。
吸ったときによる加湿で水分量が44㎎/Lになった後、空気を吐くときに34㎎/Lは外気に排出されます。
では気温10℃、湿度60%の環境で1日過ごしたとき、どれほどの水分が失われるでしょうか。
34㎎/L-5.6㎎/L=28.4㎎/L
11,500L×28.4㎎/L=326ml
実に一日に300mlほどの水分が呼吸だけで失われています。
気温10℃では汗は出ないでしょうけど、呼吸によって水分が失われていることがわかるでしょう。
だから加湿、加温が必要なのです。
水分が失われるのは呼吸だけではない
呼吸に限ってお話してきましたが、水分は呼吸だけで出ていくものでもありません。
尿や便、皮膚からも水分は出ていきます。
汗をかいていなくとも、水分補給必要じゃないですか…?
水分不足(脱水)で起こる症状
体重の2%の体液が無くなると脱水症状が出始めます。
体重60㎏であれば60㎏×2%=1200mlとなります。
これだけ脱水すると運動能力の低下や疲労感、頭痛など様々な症状が重症度に応じて出てきます。
感覚的問題だけではなく、血液量は減少し、血液濃度は濃くなり、心拍は速くなります。
せめて体重が2%変わらない程度の水分補給は必要です。
まとめ
加湿、加温、水分補給の重要さ伝わったでしょうか。
もちろん水分が失われることを防ぐだけではなく、ウイルス感染対策にも重要です。
やっておいて損はないですよ!
健康な冬を過ごしましょう!!!
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