よく「自律神経を整えましょう。」
「あなたの症状は自律神経の乱れが原因です。」
「あなたは自律神経失調症です。」
とか聞きませんか。
何かと健康情報になると出てくる”自律神経”。
いったい何者なのか、わかりやすく解説しましょう。
※あくまで大まかにであり、これがすべてではありません。
目次
自律神経とは
読んでほしいけど、難しいから飛ばしてもいいです。
生体にとって最も基本的な循環・呼吸・消化・代謝・分泌・体温維持・排泄・生殖などの機能は自律機能と言われる。
自律神経系は平滑筋,心筋,および腺を支配し, 自律機能を協調的に調節する。
体性神経系が意識的随意的な制御を受けるのに対し, 自律神経系は意識的随意的な制御を受けない。
そのため自律神経系は,植物神経系あるいは不随意神経系ともいわれる。
自律神経系は,生体の恒常性(ホメオスタシス)の維持に重要な役割を果たす。生体の外部および内部環境の情報は, 自律神経系の中枢レベルにおいて統合され,自律神経遠心路を介して効果器に伝えられる。
この際, 自律神経系ばかりでなく,内分泌系や体性神経系も協調的に調節されて, ホメオスタシスが保たれる。
自律神経系の遠心路は,胸髄と腰髄から出る交感神経系と,脳幹と仙髄から出る副交感神経系の2つの系より構成される。
大まかな特徴として,交感神経系は活動に適した状態,副交感神経系は活動に備えた状態を整えるといえる。
医歯薬出版株式会社 生理学 第3版より一部抜粋
読んでくれた人はありがとう。読むの嫌になったね。
分かりやすく説明すると、
- あなたの命を保つために絶対に必要な神経。
- それは故意には制御できず、体の状態をみて勝手に動く神経。
- あなたの体のバランスの維持に重要な神経。
- 自律神経には交感神経と副交感神経があるということ。
ということ。
交感神経
交感神経は体が活動する時にその状況に適応するための神経。
例えば、
- 運動するときは心臓が早く動く
- 血圧が高くなる
- 胃や腸の活動を一度抑える
挙げるときりがないけど、画像で表すと他にもいっぱいあるよ。
医歯薬出版株式会社 生理学 第3版より引用
交感神経は体を活発に運動させるために調節しているのが見て取れるよね。
よく知られているのはアドレナリン。
これも交感神経が制御しているんです。
副交感神経
副交感神経は活動に備えた状態を整える神経。
もっと簡単に言うと、活動するために休む状態を作る神経。
例えば、
- 胃や腸が活発に動き、消化吸収を高める
- 心臓の動きをゆっくりにする
- エネルギーを貯蔵する
画像で表すとこんな感じ
医歯薬出版株式会社 生理学 第3版より引用
リラックスするために体の状態をこんな感じでセットする神経が”副交感神経”だね
体の状態を見て勝手に動く
冒頭でもお伝えした通り、この自律神経は体の状態を見て勝手に動きます。
例えば、
- 体温が高いから汗を出そう
- 血液が足りないから心臓を早く動かそう
- ご飯が入ってきたから胃を動かそう
- 今は体を横にしているから胃腸を活発に動かそう
とかってこと。
この機能がうまく動かないと
気分が落ち込んだり、倦怠感が生まれたり、便秘になったり、生理痛が起こったり、太りやすくなったり…
大小様々な不調が体に起こるわけです。
自律神経を整える
僕は思います。
自律神経を整えるとはなんなのだと。
だって、その時々に合わせて動くのが自律神経でしょ?
自律神経バランスを整えるってそれって体にとって本来あるべき姿なのか…
というわけで
自律神経は体のバランスを整えるものであり、自律神経自体を整えるものではない。
と、僕は解釈しています。
※個人の解釈です。
そもそも人には活動する時間、休息をとる時間というように ”波” があるものです。
この波に合わせて自律神経が動いてくれることがベストなのです。
よく自律神経を整える方法として
- 湯船につかる
- 筋トレをする
- 運動をする
- 瞑想をする
などなどありますが、その先に何の目的があるのでしょう…?
あ。否定してるわけではないです。
もちろん、その時々で効果はあります。
でも、あなたが目指していた効果とは違う効果かもしれません。
目的に合わせて行動をしなければそもそも体のバランスなんぞ取れるものも取れないのです。
極端な例ですが、
運動をすれば体が整うんですね。
では、私はなかなか寝付けないので寝る前に運動してから寝ようと思います。
果たして、運動した後寝れるでしょうか。
あなたに合わせた生活習慣を
なんでもかんでもやれば”自律神経が整う”わけではないのです。
まずは、自分の生活スタイルにあった睡眠時間や食生活、運動をすればいいのです。
あれもこれもは返ってストレスになりかねません。
それでもあれこれが治らない、どうにかしたいというのであれば専門家の知恵を借りましょう。
※ここで言う専門家とは最低限、包括的に医療を学んでいる医療従事者を言います。
鍼灸という選択肢
私、鍼灸師なので最後に宣伝させてください。
自律神経、鍼灸治療はなにげに得意です。
不眠や気分の落ち込み、生理痛や逆子治療、胃腸系の調節など効果は多岐にわたります。
※個人差があるので効果を保証するわけではありません。
例えば、病院で薬をもらっているけれどあと一歩中々よくならない方、病院に行くほどではないけどなにかと不調を抱えている方。
鍼灸治療という選択を是非してみてください。
なぜ鍼灸治療が自律神経に作用するかはまたブログにしたいと思います!
当院でも、自律神経への介入は可能です。
もし、こんな症状でも行っていいの?という相談があれば公式LINEで聞いてください。
丁寧にお答えいたします。
対応コースはこちら
基本鍼灸治療コース
痛みの治療をメインにしたコースです。お身体のメンテナンスにもご活用ください。
- 超音波画像計測装置(エコー)を使用した治療
- 低周波治療器を用いた鍼灸治療
- 症状に合わせたストレッチ療法
- 筋肉トレーニングの指導
- ラジオ波使った温熱療法
などを組み合わせた治療です。
※すべてを行うわけではありません。
価格
初診料 | 施術代金+1,100円 |
---|---|
クイック(約30分) | 3,300円 |
ノーマル(約60分) | 5,500円 |
しっかり(約90分) | 8,800円 |
※初診・再診時のみ、検査料として
+1,100円と+30分頂いています。
※時間は施術以外の時間も含みます。(受付~会計までの時間)
こんな方にオススメ
コース | オススメする方 |
---|---|
クイック(約30分) | まずは体験・説明を受けたい!、軽い症状、1部分だけ |
ノーマル(約60分) | 中程度の症状、1~2部位(背中も腰も、肩も首もなど)を施術してほしい! |
しっかり(約90分) | しっかり施術してほしい!、あらゆる手段を尽くしてほしい!、全身を施術してほしい! |
※時間は施術以外の時間も含みます。
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