更年期障害とは

老化に従い、卵巣の機能が低下します。

その結果、卵巣ホルモン(特にエストロゲン)が出にくくなり様々な症状を引き起こします。

更年期とは閉経そのもののみではなく、「閉経前後の移行期」という意味合いが含まれます。

 

主な症状とその発生

血管運動症状

いわゆるホットフラッシュ寝汗が典型的な症状です。

ホルモン分泌の低下により、体温調節が難しくなる。

もっと詳しく言うと、温度変化に対して敏感になってしまうことが原因だと考えられています。

体温を調節する中枢が誤反応を起こしている状態です。

 

婦人科症状

男性にはなじみのない症状ですね。

膣の乾燥、性交時痛、尿失禁など幅広い症状が出ます。

おおよそ閉経後50~70%の女性に認められる症状です。

 

骨・筋肉、代謝症状

骨密度が低下し、骨粗鬆症や骨折のリスクが高まります。

筋肉量も低下し、関節・筋肉痛が起こりやすくなります。

 

心理・認知機能

エストロゲンの分泌量低下によって、いわゆる「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニン分泌量、さらにはリラックスするためのGABA(γ-アミノ酪酸)の濃度が低下します。

その為、情緒の不安定、不眠などが起こりやすくなる傾向にあります。

睡眠については寝汗による寝付きの悪さも関係しているようです。

 

鍼治療と更年期障害

結論、効果的である可能性があります。

特にホットフラッシュ、睡眠障害、抑うつに対して効果的であったという論文や報告が多くあります。

ホルモン療法と比較した研究は少ないですが、抗うつ剤やセロトニン再取込み薬と比較した研究では鍼の効果の方が高いという結果でした。

さらに鍼治療を行った群、何もしなかった群、偽の鍼治療を行なった群を比較しても鍼治療をした群で効果に統計的な有意差が確認されました。

 

特に

  • ホルモン療法ができない方
  • なるべく服薬をしたくない方
  • 副作用が強く減薬をしたい方
  • 服薬をしているが効果量が少ない方
  • に一度試してみていただきたいです。

 

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関連リンク

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【自律神経って何?自律神経を整える方法とは?】

 

参考文献

Acupuncture in Menopause (AIM) study a pragmatic, randomized controlled trial.

Acupuncture for menopausal hot flushes.

Acupuncture as an Independent or Adjuvant Management to Standard Care for Perimenopausal Depression : A Systematic Review and Meta-Analysis.

The relationships between psychological symptoms and cardiovascular symptoms experienced during the menopausal transition.

Efficacy of a standardised acupuncture approach for women with bothersome menopausal symptoms : a pragmatic randomised study in primary care (the ACOM study)

Quantitative study on the efficacy of acupuncture in the treatment of menopausal hot flashes and its comparison with nonhormonal drugs